爬虫類イラスト・その4「ドット絵コーンスネーク」



世界中で愛好家の多いコーンスネーク。ペットとしての歴史も長く、現在では様々な品種が作り出されています。今回はそのコーンスネークの代表的なバリエーションを、ドット絵でまとめてみました。



まずは色彩の変異から。

  • ノーマル : 赤茶色をした、基本の色彩品種。コーンスネークは赤・黒・黄の色素を持っています。
  • アメラニスティック : 黒色(メラニン)色素が欠乏した種。“レッドアルビノ”とも呼ばれます。目は赤くなります。
  • アネリスリスティック : 赤色色素を持たない品種。品種名が長いので“アネリ”と呼ばれる事が多いです。
  • スノー赤と黒の色素が欠乏した品種。首筋あたりが黄色がかります。ベビーのころは肉の色が透けてピンクっぽい体をしています。
  • ハイポメラニスティック : 黒色色素が減少した種。通称“ハイポ”。目の色は紫がかります。
  • ゴースト : 赤色色素が欠乏し、黒色色素が減少した品種、すなわちアネリのハイポがこの種です。
  • ブラッドレッド : 幼体時はノーマルのようですが、成長するにつれて体全体が真っ赤に染まる種。名前がカッコイイ。
  • リザード : 赤・黒・黄の全ての色素が欠乏し、模様も消失した品種。真っ白なヘビになります。

他にも、黄色が強い“キャラメル”、淡い紫を発色する“ラベンダー”などが有名です。また、同じ品種の中でもさらに細かい系統があり(例えばスノーの中でもやや緑がかる“バブルガム”など)、全てのバリエーションはとても把握しきれません!



続いて模様の変異です。ショップでよく見かけるアメラニスティック個体で描いてみました。

  • ノーマル : 「ブロッチ」と呼ばれる鞍型の模様が背中に並びます。
  • モトレー : “モトリー”とも言われます。ブロッチのフチ同士が繋がって、水玉模様が表れる種です。
  • ストライプ : ブロッチが繋がり、ボーダー状の模様になった品種。
  • アズテック : 日本風に言うと“アステカ”。アステカ民族の紋様のように、ブロッチが複雑に繋がった種類をこう呼びます。
  • ジグザグ : 名前の通りジグザグ模様の品種です。完璧なジグザグの個体にはなかなか出会えません。

これらの色彩・模様の変異の組み合わせで、数え切れないほどのバリエーションが生み出されています。ちなみに我が家のコーンスネークは“スノー・モトレー”。



最後に紹介するのは地域変異。

  • マイアミ : 地の色が灰色がかった品種。
  • キャンディケイン : マイアミのアメラニスティック(黒色色素欠乏)。元の黒が薄いので、紅白がクッキリしています。
  • クリムゾン : こちらはマイアミのハイポ(黒色色素減少)。渋い赤色になります。
  • オケッティ : 地色が濃いオレンジ、ブロッチを縁取る黒色もはっきりした派手な品種です。アボット氏というこの種専門の有名なブリーダーさんが居まして、氏が作出した個体は“アボッツオケッティ”と呼ばれたりします。
  • リバースオケッティ : オケッティのアメラニスティック。

地域変異には、コーンスネークの魅力をさらに凝縮したような品種が多くて個人的にはかなり惹かれます。

…と言った感じでざっと紹介してみました。この数え切れない品種の中からお気に入りの個体を選んだり出来るというのは、本当に魅力的なヘビだなぁと改めて思います。